お薬手帳の活用方法

お薬手帳とは

お薬手帳とは「いつ」「どこで」「どんなお薬を」処方してもらったかを記録しておくためのものです。
2000年度より全国の薬局で制度化され、どの薬局でも無料でもらうことができます。

医師や薬剤師にお薬手帳を見せれば、これまで処方された薬の詳細を伝えることができます。複数の医療機関を受診する際や転居の際などにも有用です。

また、アレルギーや副作用を継続的に記録することで、新しく薬を処方する際にも役立ちます。

お薬手帳の活用方法

お薬手帳は医師や薬剤師にとって薬歴や副作用、アレルギーを一目で確認できる便利なツールです。
では、お薬手帳を持っていることで私たちにはどのような利点があるのでしょうか。
お薬手帳の活用方法をご紹介します。

初めての薬局でも普段のお薬のことを理解してもらえる

お薬手帳を提示することで、初めての薬局でも以下のような情報を伝えることができます。

  • 普段から服用しているお薬
  • アレルギーの有無
  • 副反応の経験

基本的にお薬手帳は1人1冊持つことが推奨されています。
病院ごとに分けている方もいますが、それでは十分にお薬手帳を活用できていません。

お薬手帳を1冊にまとめることで、服用中の薬を把握し、薬の重複や飲み合わせを一目で確認することができます。
また、旅先で病院にかかる際もお薬手帳だけで薬歴を伝えることができるでしょう。

医療費が安くなる

お薬手帳を持参すると、医療費が安くなります。
2016年4月に行われた診療報酬改定を期に、お薬手帳の持参で医療費が安くなりました。

当初は、6カ月以内に同じ薬局で薬を処方してもらった際に適用されていました。
しかし、2020年4月からは、同じ薬局で薬を処方してもらった際の期間が3ヶ月以内に変わりました。

医療費3割負担の方で、お会計がおおよそ40円安くなります。

スマホアプリでのお薬手帳のメリット

お薬手帳は常に持ち歩くことで最大限に活用することができます。
しかし、落とした時の心配や、鞄への入れ替えを億劫に感じる方もいらっしゃるでしょう。

そこで、スマホアプリのお薬手帳を活用することをお勧めします。
お薬手帳をスマホアプリに変えるメリットには以下のようなものがあります。

  • お薬の待ち時間が短縮できる
  • お薬服用の管理ができる
  • 薬局や医療機関を検索できる
  • 健康診断の結果をデータ化できる

紙のお薬手帳かアプリで迷っている方は、アプリを利用するのがお勧めです。

手帳タイプだと薬局に持っていくのを忘れてしまったり、普段から持ち歩くのも躊躇してしまうことがあると思います。
スマホなら普段から持ち歩いているので、忘れてしまう心配が少ないでしょう。

また、厚生労働省もアプリの利用を推奨しています。
アプリ対応薬局は今後さらに増えていく見込みです。

スマートフォンをお持ちの方は1度アプリをダウンロードし、使ってみることをおすすめします。